e-Taxを利用した確定申告の方法を解説!必要なものや事前準備まで詳しく紹介
記事作成日 2021/03/17 記事更新日 2023/02/05
e-Taxとは、インターネット上から国税に関する申告や納税などができるシステムのことです。インターネット環境さえあれば場所を選ばず手続きを行えるため、申告会場や税務署まで行くことなく、自宅で簡単に申告を済ませられます。しかしe-Taxはとても便利な反面、やや分かりにくい点も多いため「必要なものや手順を知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、e-Taxを利用する際のポイントやe-Taxを使った確定申告の手順について紹介します。電子申告でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
e-Taxの3つのポイント
e-Taxはただ電子申告ができるだけではなく、複数のメリットが存在します。まずはe-Taxの3つのポイントについて簡単に紹介します。
還付が早い
1つ目は、確定申告書を使用した場合と比較すると、還付が早いということです。税務署の対応にもよりますが、書面提出では通常1か月~1か月半の時間がかかるところ、e-Taxで確定申告をすると提出から2〜3週間で還付手続きが行われます。
添付書類を提出する必要がない
また添付書類を提出する必要がない点も、e-Taxのポイントの1つです。e-Taxを利用して確定申告を行うと、生命保険料控除の証明書や医療費の領収書などの書類は、記載内容を入力して送信するだけで、提出する必要がありません。
添付書類は法定申告期限から5年間は保管をしておく必要がありますが、e-Taxの利用により、紙の書類をまとめて提出する作業の省略が可能になります。
青色申告者は控除額が増える
令和2年度以後の確定申告ついて、青色申告特別控除額は65万円から55万円に引き下げられました。しかしe-Taxによる申告または電子帳簿保存を行うと、引き続き65万円の青色申告特別控除が受けられるため、申告書を使用した場合と比べて10万円控除額が増えることになります。
e-Taxを利用するだけで控除額が増加することはかなり大きなメリットなので、個人事業主の方はぜひ利用を検討してみてください。
e-Taxを利用する際に必要なものと事前準備
e-Taxを利用して確定申告をするためには、いくつかのものを揃える必要があります。ここでは、必要なものと事前準備について解説します。
e-Taxで確定申告をする際に必要なもの
e-Taxによる確定申告をする際は、以下のようなものを用意しておきましょう。
・ネット環境
・マイナンバーカード
・ICカードリーダーやICカードリーダー機能付きのスマートフォン
国税庁が推奨する環境を満たしていないパソコンを使用すると、システムが正常に稼働しない場合があります。
e-Taxソフトの利用環境はこちらのページで確認できますので、作業をはじめる前に一度確認しておくことをおすすめします。
もし利用環境に問題がある場合は以下のような画面が表示されるため、推奨環境を確認してOSの更新やブラウザの変更などを行なってみてください。
画像出典:国税庁ホームページ
またe-Taxで確定申告をする際にはマイナンバーカードと、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーが必要です。ICカードリーダーはAmazonや家電量販店などで簡単に入手可能なため、合わせて準備しておきましょう。
作業をはじめる前の事前準備
入力作業をスムーズに進めるためには、以下の2つの準備を行なっておく必要があります。
・事前準備セットアップを行う
ドライバのインストール方法はカードリーダーの取り扱い説明書に詳しく記載されていますので、手順を確認しながらインストールを行います。またドライバのインストールとは別に、「事前準備セットアップ」と呼ばれる作業を行う必要があります。
まずはこちらのサイトに掲載されている「事前準備セットアップファイル」をダウンロードし、画面の手順に従って手続きを進めます。
次に「JPKI利用者ソフトの動作確認」を行います。JPKI利用者ソフトは先程の「事前準備セットアップファイル」のダウンロード時に
既にインストールされているため、新しくファイルをインストールする必要はありません。
パソコンのファイルから「JPKI利用者ソフト」を開き、ICカードリーダーにマイナンバーカードを挿入して動作確認を行なってください。「動作確認終了」とのメッセージが表示されれば、e-Taxにて確定申告を行うことができます。
e-Taxを利用した申告の方法
最後に、e-Taxを利用して確定申告を行う手順を紹介します。電子申告の手順は以下の通りです。
2. 利用者番号の登録手続きを行う
3. 電子証明書の登録手続きを行う
4. 「作成する申告書等の選択」ページの「所得税の確定申告書作成コーナー」を選択
5. 2つの項目のうち該当するものを選択肢、入力作業を進める
6. 入力終了後に申告書を送信する
手順4以降は情報を入力するだけですが、手順2〜3の方法がやや分かりにくいため、混乱する方も多いかもしれません。
国税庁のサイトにアクセスし、「申告書・決算書・収支内訳書・作成開始」をクリックすると、「e-Taxを行う前の確認画面」が表示されるので、チェックを入れて「入力終了」を選択します。
次に「利用者識別番号有無の確認」画面が表示されるので、はじめて利用する場合は「利用番号をお持ちでない方」をクリックして氏名などの必要事項を記入します。
送信完了後は画面に16ケタの番号が表示されますので、印刷やメモなどをして大切に保管してください。メールの到着後には「利用者識別番号等の通知」と書かれた画面に戻り、ICカードリーダーにマイナンバーカードを挿入して「次へ」をクリックします。
その後は画面の指示に従ってクリックしていくだけで手順4の「作成する申告書等の選択」ページが表示されますので、入力手続きを進めてください。
まとめ
この記事では、e-Taxを利用した確定申告のポイントや手順について紹介しました。e-Taxを利用するためにはICカードリーダーやマイナンバーカードなど、様々なものを準備する必要があります。
少し面倒に感じる作業が多いものの、一度準備や手続きを行えば、二度目からはスムーズに申告作業を済ませることが可能になります。
また申告会場や税務署を訪れ、並ぶ必要がないこともe-Taxのメリットの1つと言えるでしょう。特に青色申告を行う個人事業主はe-Taxによる電子申告のメリットが大きいため、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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